ネットの成功体験を安易に信じないで

挫折から成功した話は、多くの人に希望を与えます。

貧乏・失業・うつ病、こういった負の状態から立ち直った人を見れば、自ずと元気が湧いてきますよね。

そういった話は、失敗の許されない日本においてとても尊く、価値があると思っています。

でも、それを巧みに利用して、お金を儲けようとする人間がいることを忘れてはなりません。

※ここから先はフィクションです。

こんな話があります。

男は月収13万の貧乏サラリーマンでした。

いつか起業して大物になりたいと思っていましたが、勇気が無かったため行動に移せませんでした。

ある日、とあるセミナーで一人の女性Fと出会います。始めはFと気軽な会話を楽しんでいましたが、心を許した彼は、自分が将来起業したいという想いを告白しました。

Fは彼を後押ししました。

「いつかはって言ってるけど、その日まで待つ意味って何? 今始めなさいよ」

Fの言葉には只ならぬ強さと説得力がありました。

 

それもそのはず、彼女は年収3000万を超える凄腕のコンサルタントだったのです。

彼は、彼女に自分のアドバイザーとしてサポートしてほしいと頼み、ここから彼の起業人生がスタートすることとなりました。

 

F「人は~ うんぬん ビジネスとは~ かんぬん」

彼女の希望に満ちた教えを受け

 

なんやかんやあって

 

彼は月収500万を達成するようになりました。

めでたしめでたし

後日、Fはその成功体験をSNSに投稿しました。

集まった「いいね!」は300を超え、「勇気づけられた!」というコメントで溢れました。

 

ここまでは感動的です。

問題はここからです。

 

さらに彼はこう続けます。

人々の笑顔を集めるような大人になるため、株式会社〇〇を設立しました

 

また、この経験でFから学んだ「成功の秘訣」を皆さんにも知ってほしいと思い、セミナーを開催することにしました!

詳細はこちら←

 

リンクをクリックしてみると・・・

タイトル「月収13万から500万へと成長した圧倒的成功の秘訣!」

本文 私は小学校時代虐められっこで― 就職もブラック企業で鬱に―

そんな私でも成功できた!

皆さんにも幸せになってほしい。

誰にも言えない成功ノウハウを今なら皆様に4000円で―

メルマガを受け取る方はこちら!←

 

 

・・・はい

如何でしたでしょうか。お話しの魔の手はFではなく、この「成功体験」を創作し、発信した男でした。彼らは如何にも希望の無い人に希望を与えるやり口で、「客」を釣ります。

自分を変えたい」と思っている無垢な人達に手を差し伸べます。

 

そうして差し伸べた手は、ポケットの財布に向かいます。

 

収入源は、自分の架空の企業HPへ誘導してアフィリエイトで稼いだり、セミナーと称して商材を売りつけたりすると考えられます(この辺りは実際に金銭被害に会ってないので分かりませんが)。

 

本当に会社があるのかも見ておきましょう。

※フィクションです 大事なことなので2回言いました

実際に彼のプロフィールにある会社名を検索してみましょう。

 

ありました。でも、何かがおかしいです。

殆どアフィリエイトを貼り付けているだけで、実際にサービスを委託する欄がありません。

代表取締役の名前が本人と違います。新卒採用ページもありません。

住所を見てみましょう。

東京都〇〇区 と正確な住所が記載されていますが、調べてみるとただの「貸会議室」で、「会社が存在しえない場所」でした。そもそも、月収500万になるほど売り上げている会社が、そんなこじんまりした場所で運営するのか?

つまりこれは、会社の皮を被った偽サイトだったのです。

 

こういった例は稀に存在するので、注意することが大事です。

一番問題なのは、そういう話って結構面白いんですね。だから性質が悪い。

ただ、本当に挫折から立ち直って成功した人が疑われる世の中も嫌ですから

 

「成功体験」は一つのエッセイとして読みつつも、そこにお金が絡んで来たら迷わず疑って下さい。

そもそも、 もしも月収13万から500万になる秘訣があるなら、普通は他人に話しませんよ

 

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