「無知で元気な馬鹿、歓迎します」日雇い労働の闇をルポから学ぶ

薄暗いドヤ街を転々として、今日もその日の寝床を探す。
日給6000円 「割りに合わないな・・・」と愚痴をこぼす。

日本の貧困の闇を知るため、1ヵ月もの間日雇い労働者になったライターのお話しを読んだ。

今日から日雇い労働者になった

今日から日雇い労働者になった

 

生々しい愚痴、募るイライラ

最初は「楽だなこの仕事」「ネカフェは気楽で良いな」とノリ気だった筆者も、日を重ねバイトを転々とするうちに変わってくる。リアルな愚痴が悲壮感たっぷりで笑えない。

俺の日当ではメロンも買えないのか

8時間分の労働力をビルの清掃に使って、やっとこさ手に入れた9600円(交通費込)
それでもスーパーのマスクメロン一個に適わない。

仕事ではない。単なる労働力の売買だ。
単純な動作の反復だけだ。

「キャンペーン用に反則グッズと広告を延々と袋に詰めるだけの仕事」をする筆者。
会話は無く、皆死んだような目をしている。

日雇い仕事なんかしてたら、こうでもしなきゃ人と話す機会がない。

今日はチラシのポスティングの仕事。その日の会話は最初のミーティングだけ。
帰りのスーパーで店員のおばちゃんと会話をする。普段は絶対にしないのに、こうでもしなきゃ人と話すこともない。それが日雇い。

「無知で元気な馬鹿、歓迎します」

「誰にでもできる簡単なお仕事です!」 「未経験でも歓迎!」 
販促グッズの袋詰め作業を無心でやって、ようやくこの謳い文句の真実に気が付く。
「はい」が言えて体が動けば誰にでもできる。代わりはいくらでもいるのだ。

それでも仕事したい人がいる

日雇いは非正規で雇用が不安定、薄給でスキルもつかず、先の見通しも暗い。
そんなことは分かってるのに、「それでも仕事がしたい」という人が沢山いる

低賃金の日雇いでも仕事があるから収入が得られる。
仕事が無かったらただのプアだ。日雇い派遣は禁止される方向だというが、そうすると今まで日雇い仕事で生活していた人はどうなるのだろう。

他人事じゃない恐ろしさ

実は僕も、1年前にアルバイトで日雇いの仕事をしたことがあります。
倉庫作業で2人ペアになって荷物を運ぶ仕事です。
そこでペアになった方は、自分より20は上のふくよかな人でした。
外資系に勤めていたけど、リーマンショックを皮切りにリストラ。以来アルバイトを転々としていたそう。景気の影響であっさり首が飛ぶ、他人事じゃない生々しさを感じた瞬間でした。日雇いを自分から選んだ人もいれば、こういうパターンのように日雇いせざるを得ない人も沢山いるんですね・・・

暗い内容の本を暗く紹介しちゃったけど、気になる人は読んでみてくださいな。