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深そうな作品を見たらとりあえず「考えさせられる」と言ってしまう

戦争映画、ピカソの絵、海外小説
「正直なんかよくわからないモノ」の感想にとりあえず”考えさせられる”とか言っちゃう。

 いつ頃からだったかははっきり覚えていないけれど、中1の道徳の時間に「サトウキビ畑の歌」という戦争映画を見た感想文にそう書いた気がする。

「考えさせられる」は「行けたら行く」と同じ

冷静に考えると「それ何も考えてないやん」っていう。
「戦争について深く考えさせられました!」って、それ言った数時間後には今日の昼休みの過ごし方しか考えてなかったよ。

なのに何でこんな言葉を使うんだろうかと、いくつか理由を考えてみた。

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抽象的だけど「それっぽい答え」に見える

 「人が沢山死んで悲しい」とか「戦争はいけないことだと思いました」といった感想は小学生くらいで使ってた。基本クラスメイトも皆そんな感じだったから、ずっとこれで通してました。

ただ流石に中学に入ると、ちょっと背伸びして「分かってる感」を出したい年頃。
ただ、頑張ってもそれを表現をする語彙力が無い。
読書感想文コンクールなんてのにも出たことない。
かといって小学生っぽいことは言えない・・・ってことで
「〇〇について、深く考えさせられました」と書いてた気がする。

 「具体的にどう考えさせられたの?」と聞かれない

考えさせられたと言っても「具体的には?」と聞き返されることがなかった。これに味をしめたのか、短めの感想文では大体こんな感じで書いてやり過ごしてた。

便利

言うまでもなく一言で済ませられるから簡単。

分かってないと馬鹿に思われそう

学校では大体皆一様な感想だけど、ネットを見ると普通の人でもちゃんとしたレビューや感想をする人がいる。それを見ると、「分かってない自分はダメな奴?」と自尊心が傷つけられる被害妄想に陥ることもあった。今思うと中学生らしい。

「考えさせられる」のデメリット

芸術でも音楽でも、最近は意識して「考えさせられる」を使わないようにしている。
これで済ませていると、結局何も考えなくなってしまいそう

とりあえず言っとけば大丈夫な風になって何も考えなくなりそう。
下手な語彙でも自分なりに言葉を出していきたい。

どうしても分からなかったら、「よく分からなかった」で良いと思う。

奇抜なデザイン、意味の分からない絵、「精神病んでる?」と言いたくなる曲。

自分が評価してなくても、他に評価する人がいるはず。そんなもんだ。

「あぁ~分かる、良いよね」と背伸びするよりは

「すまん!良くわからなかった!」と正直に言おう。できるなら分かる人の感想を見よう。他の人の感想を見て始めて気づく面白さもあるはず。

考える訓練

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